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BT基板塾
~基板と基板設計の役に立つ情報をあなたにお届けします。~
2008年10月13日発行 通巻22号
目次
【メインコンテンツ】
PCBシミュレーションの教科書 第二回
シミュレーション誕生前夜物語
発行者:ボードテクノロジー 菊地 健介
関連サイト:< http://WWW.boardtechnology.co.jp >
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みなさんこんにちは。BT基板塾 菊地です。
本号も和道コーポレーションの楠さんに寄稿の
PCBシミュレーションの教科書」 第二回目をお届けします。
みなさんもそうだと思いますが、ほしくも無いものを無理矢理もらっても
ちっともうれしくないし、逆にいやな気分になったりしますよね。
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【メインコンテンツ】
PCBシミュレーションの教科書 第二回
シミュレーション誕生前夜物語
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「デフォルト」(Default)ってどういう意味かご存じですか?
「義務の怠慢」という意味であるって知ってました?
プリント基板のシミュレーション
第二回はシミュレーションが生まれた必要性について触れてみます。
「シミュレーション誕生前夜物語」
(今回の物語は都合上話を基板開発に特化しています)
私は ある電器メーカの製品開発社員。
会社から突如指令がでました。
「今年のクリスマスプレゼント用商品として 社運を賭けて
新しいおもちゃを開発せよ!」
「えーっ!ことしのクリスマス? だってもう6ヶ月しかないじゃない!」
この会社では、試作品一号をつくってみて、悪い所が無いか検査して、
悪い所を修正した試作品第二号を作って、さらに検査して、
修正して試作第三号を作って。。。
その繰り返しを行って、やっと最終的に製品が1年くらいかけて
完成するのが従来でした。
そんな中、多忙な開発担当の人達は
「もっとゆったりとした時間が欲しい。特にどんなものをつくろうか?
の部分と、それをどう実現しようか?の部分をじっくり考えたい」
と思っていました。
それが今回与えられた時間はわずか6ヶ月!
なんでこんなに急いで ものを作らなければならないのでしょうか?
それは ライバルの会社との競争だからです。
ライバル会社よりも 一日でも早く製品を販売することで
ライバル会社よりも売上を上げよう という事、
たとえライバル達と同じものでも一日早くお店に並べば
その日いちにち、お客さんは我社の製品を買うしかないでしょ。
それと、
新しい製品をどんどん作ってライバル会社に差をつけよう
ということです。
世の中の電気製品って どんどん新製品がでるでしょ。
今日買った新型が半年後には旧型になる。
ドイツの高級車メーカーの営業マンは、車を納品するときお客さんに
「どうぞ一生この車を運転して下さい」
って言ってキーを渡すらしい。
話を戻します。
「さあ6ヵ月しかない 何度も試作が可能だったいままでのような
わけにはいかないぞ!」
「でも、どうしたら試作回数を減らせるだろうか。回数が多いのは試作した
製品に何か問題があって、ちゃんと動かないからだよね。
問題の無い製品を早く作るにはどうしよう」
「よし!いままでの製品開発の流れをよく考えてみよう」
「まず、どんな物を作ろうか って製品を企画するよね。
それから、それをどう実現するかその"しくみ"を考えてしくみ図
(論理図)を設計する。
今回は
"外見は弁当箱、でもスイッチを入れると、なんと3秒後にランプがつく"
おもちゃを作るのだから(なんて面白いおもちゃだ:笑)そういう回路を
設計する。
すなわちスイッチやら、ランプやら、"しくみ"を実現するための部品
(抵抗やらコンデンサやらICやら)の接続図(回路図)を作るんだよね。」
「できあがったおもちゃの大きさは弁当箱サイズと決まったのだから、
その大きさの中にスイッチなどの部品をならべて、接続図のとおりに
つなげる。
いわゆるプリント基板のレイアウト設計だよね。
この作業をパソコンのCADという専用ソフトを使って行う」
「レイアウト設計が終わるとプリント基板のCADのデーターが完成。
それをプリント基板屋さんにもっていくとプリント基板を作ってくれる」
「プリント基板(PWB)ができあがったら、スイッチやら、ランプやら
、実際の部品を基板に搭載する。
それでプリント回路基板(PCB)が完成!」
(注:部品が乗っていないプリント基板をPWB、
部品が乗っている物をPCBと呼びます。)
「PCBに電源を接続し、電気を流し(火入れ:ひいれといいます)
火入れをして、ちゃんと動くかどうか検査するわけだ」
「検査に合格したら弁当箱に取り付けて完成!でも、最近は火入れで
悪いところが見つかりもう一度レイアウト設計のやり直し。
最悪は回路図の設計もやりなおし。当然プリント基板も作り直しが多い」
「今回の場合も、スイッチを入れたら3秒後なのに4秒かかったり、
2秒でランプがついたり。またはまったくランプがつかない、
なんてことになる可能性がある」
「プリント基板を作るまえに悪いところがわかったらいいのにね・・・・
だって、つくっちゃった後に悪いところが見つかったらせっかく作った
プリント基板が無駄になっちゃう。
作る前に検査できれば間違ったプリント基板を作らなくてすむ。
それにプリント基板を作る前のCADのデーターなら悪いところを
消すとか変更するとか、何か部品を追加するとかパソコン上のことだから、
簡単にできる」
「CADデーターに火入れができたらいいんだ!」
数々の人々が同じ事を考えていました。
そのアイデアは別なところで 某ソフトウエアメーカーが実現し、
汎用PCBシミュレーターが生まれたのでした。
しかし、シミュレーター誕生にはもっと深くて浅い
偶然的な要因もあったのでした。
話したい。。。。でもまた今度にしましょう。
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【編集後記】
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